カブトムシの壺

消しゴム付き鉛筆

「コーディングしない」という不安に対してマネージャーはどう向き合うか

この記事は、フラー株式会社 Advent Calendar 2021の19日目の記事です。


18日目の記事は@nnsnodnbさんの 「ハードコードを許されない変数をどうしても Xcode プロジェクトの Info.plist に差し込みたいでした。

 

 

前回のブログ更新からあっという間に1年が経ちました。過去類を見ないほどに異常な状況下になってから2年も経つことになるのだなと思うと、不思議な気持ちになります。家族共々無事で過ごせることのありがたみをしみしみと感じてゆっくり年末を過ごそうと思います。

 

久々の更新ということで、テーマに沿いつつも、今年一年をふりかえりながらダラダラと書こうと思います。

* 他の記事のような有用な情報は多分ありません。(居酒屋で「マネージャーになって、コーディングしなくなって、不安とかないんスカ??」って後輩に聞かれたとしたらこう答えるなぁという回答をまとめておくことで、少しでも中間管理職になりたい人を増やせれば!という作戦の記事です。)

 

引き続き、チームマネージャーとしての仕事を1年しておりました。エンジニアの応募者の方とのカジュアル面談、書類選考、チームメンバーの1on1、評価面談、アサイン調整、プロジェクトのリスク管理工数管理、概算見積もり、人が増えてきたことに付随して生まれた組織課題に対する提案と実行などが主な仕事でした。

 

その中で、「出来れば現場感覚を忘れないようにコードを書いてほしい」と上司から軽めのお達しがあったのですが、序盤についてはコードレビューをしていたり、少し自身でコーディングしていた部分があったのですが、徐々に自身でコーディングすることから離れていきました。

 

なぜか。色々な事情はありますが、端的に言えば、得意な人に任せて、私は私の役職でしか出来ないことに注力したほうが組織が上手く回りそうだなと思ったためです。

 

また、高専から長らくコーディングをやっていましたが、自分よりも得意で向いている人を本当に沢山見てきました。なので、組織を俯瞰する役割になったときに、自身がやるというより、出来る人を採用したり、育てたり、開発が上手く回るように障害を取り除いたりする方に自然と考えが及ぶようになりました。あくまで自然に。気づいたらそうなっていたという感じです。

 

しかし、「コーディングしない」というのは中々にもどかしく。不安になることも少々ありました。どんなことに不安に思って、今はどのようにそれを整理をつけたかというのを書きます。

 

「転職出来ないのでは、の不安」

 マネージャーの仕事というのは、社内の調整や外部のクライアントとの調整などひとりで完結する仕事というのがほぼなく、すべてチームプレイなので、成果を示すことやどんなスキルが伸びたかというのが非常に分かりにくいです。なのでふと、自分の市場価値が分からなくなってくることがありました。社内では評価されても、社外だとスキルが微妙なのでは、みたいな不安です。

 

(対処) 自分の職務経歴書をアップデートして、外部の会社の人と話したり、カジュアル面談などしてみるのが良かったです。転職エージェントの人と話すだけでも。あくまで、めちゃくちゃ良い条件のところがあればというのは伝えた上で。実際やってみると、今の会社の良いところ沢山あるなぁと見つめ直すことも多かったです。結構疲れますが、今の自分の足りないところとかも知れることになります。

 

「口だけマンになってないか、の不安」

 ふと、自分は結局口を出すだけで何もやってないから、チームから面倒くさいと思われてないかなど不安になります。

 

(対処) 面倒くさいって思われてても何でも良いから、最終的にチームの目標達成をするのが自分の仕事と割り切る。というか、多分面倒くさいって思われてない。少しでもネガティブになったら終わり。

 

「あの頃の未来に僕らは立っているのかな、の不安」

 ふと、「昔コード書いてたときは」という発言が多くなっていることに気づき、このままだと若手エンジニアに裏で「昔、コード書いてたときはって言われても、俺その頃見てないから説得力ないわ」って言われてるのではと不安になります。

 

(対処) たまにコード書いたり、コードレビューしよう。

 

という訳で、色々書いているうちに不安になって少しコードを書きたくなりました。明日少し、Androidのコードでも書いてみようと思います。来年は少しコードを書こう。何かテーマがぶれましたが、そんな感じで。

 

明日は、スーパーアルバイター @maezawa1234 で「なにか書きます!」の記事です。お楽しみに。